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カール・リヒター / バッハのマタイ受難曲 (1971年映像)と、1958年アルヒーフ盤

J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV244

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【演奏】
福音史家…ペーター・シュライアー(テノール)
イエス…エルンスト・ゲロルド・シュラム(バス)
ユダ、ピラト…ジークムント・ニムスゲルン(バス)
アリア…ヘレン・ドナート(ソプラノ)、ユリア・ハマリ(アルト)、
ホルスト・R・ラウベンタール(テノール)、ヴァルター・ベリー(バス)
カール・リヒター(指揮)/ ミュンヘン・バッハ管弦楽団・合唱団 
ミュンヘン少年合唱団/演出:フーゴー・ケッヒ
【収録】 1971年5月 ミュンヘン

 バッハのマタイ受難曲というと、昔から名盤としてよく取り上げられるのが、ウィレム・メンゲルベルクと、カール・リヒターの演奏です。
メンゲルベルクの演奏は1939年4月2日のライブ録音、割愛部分が多く、録音も古いのですが聴衆のすすり泣きが聞こえるとか、世紀の名盤と呼ばれていてHIROちゃんもCDですが全曲盤の音源を架蔵しています。(LPも持っていますが抜粋盤です)
しかし、HIROちゃんにとってマタイ受難曲は、まだまだ全曲を理解していません。何度かは全曲をとおして聴いてはいるのですが、おそらくこの曲の1/10も理解していないでしょう。とにかくこの曲は単なる音楽ではなく、重く苦しく、そして悲しい・・この曲を聴いて感動して涙する・・と、いったことではなく、この曲自体を聴くことが苦痛なのです。
割愛部分なく全曲を聴くとなると、普通は3時間以上もかかる大曲!・・・重厚で重く苦しい音楽を長時間聴くには相当の体力も必要・・・
だからと言って、福音史家(エヴァンゲリスト)のレチタティーヴォ部分をカットすると受難曲としての意味の分からない曲になってしまう。 しかし、あまりにも長いこの曲を音楽として鑑賞するならば、合唱とコラールや、アリアだけを聴いてみるという方法もあって良いのかなと思います。

 さて、カール・リヒターのマタイ受難曲ですが、アルヒーフの1958年のスタジオ録音(記事末尾のCD)をはじめ、1969年5月5日の来日公演、東京文化会館でのNHK録音によるライブ盤、そして亡くなる2年前の1979年録音があるのですが、今回紹介するのは1971年に収録されたDVDの映像作品。実はリヒターの映像によるマタイ受難曲があるのを知りませんでした。今回、プライスダウンして再発売されたことから、タワー・レコード通販で購入しました。
なお、HIROちゃんの手元には1958年のアルヒーフのCDはありますが、1969年の東京ライブ盤と、1979年盤は聴いたことがありません。

 リヒターの映像ですが、はじめに驚いたのがミュンヘン・バッハ合唱団の人数の多さ、ざっと見ただけでも80名以上で、ミュンヘン少年合唱団まで入れると軽く100名を超える大合唱団となっています。また、オーケストラも弦の数も結構多く、小編成ではありません。
全曲をとおしてリヒターの指揮姿の映像は非常に少なく感じます。(カラヤンの映像作品ではカラヤンの指揮する姿ばかりが強調されているのとは大違い・・・)
セッションでの録画ですが、合唱団は暗譜で指揮者のリヒターも暗譜で指揮をしています。写る映像は少ないのですが、リヒターの指揮に無駄な動きはなく、堅実な指揮といっていいでしょう。

 3時間以上の演奏・・・何とか聴きましたが、前記のようにこの曲については、まだまだ理解していません。 ですから・・具体的に第何曲のコラールや合唱の演奏はどうのこうの・・・あのアリアの演奏の評価はどうのこうの・・・といった感想や評価はHIROちゃんにとっては大変無理な話です。 ただ、画面に日本語の対訳が出るのは曲を少しでも理解する上ではありがたい・・・
単純に全体を聴いた感じとしての評価?と書くとおかしいのですが、福音史家のペーター・シュライヤーをはじめ、ソリストなども好演でしょう。重厚、崇高、壮麗、圧倒的、迫真、緊迫感、情熱、感動などなど・・・どのような表現が良いのだろう・・・
まあ、この曲はバッハの曲をとてつもなく愛する方や、キリスト教に精通した方にとっては「絶対に聴かなければならない曲」のひとつかもしれません。(因みに我が家は天台宗の仏教でHIROちゃんは寺の世話人です)

HIROちゃんのこの曲のライブラリーは、今回のDVDを含め下記の11種類の全曲盤が手元にありますが、個人的には、カール・リヒターの1958年盤の1種類のみがあれば十分だと思います。

■フリッツ・レーマン指揮/ベルリン放送交響楽団・合唱団
  ベルリン聖ヘドヴィヒ大聖堂聖歌隊
  フィッシャー・ディースカウ 他 (1949)
■オイゲン・ヨッフム指揮
 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
 ヘフリガー、ベリー、ギーベル、ヘフゲン 他 (1965)
■オットー・クレンペラー指揮/フィルハーモニア管弦楽団
 フィルハーモニア合唱団 他 (1960-61)
■カール・リヒター指揮/ミュンヘン・バッハ管弦楽団/合唱団
  ヘフリガー、フィッシャー・ディースカウ、
  ミュンヘン・バッハ合唱団 他 (1958)
■カール・リヒター指揮/ミュンヘン・バッハ管弦楽団/合唱団
 エルンスト・ヘフリガー 他 (1971) DVD映像
■メンゲルベルク指揮/アムステルダム・コンセルトヘボウ
 管弦楽団 他 (1938)
■カラヤン指揮/ウィーン交響楽団 他 (1950)
■カール・ベーム指揮//ウィーン交響楽団 
 フリッツ・ヴンダーリッヒ 他 (1962)
■フェルディナンド・グロスマン指揮/ウィーン・カンマーオーケストラ
 ウィーン・アカデミーカンマー合唱団 他
■ゲーザ・オペルフランク指揮/ハンガリー国立管弦楽団 他 (1993)NAXOS
■クレオバリー指揮/ケンブリッジ・キングス・カレッジ合唱団
 (CD&DVD映像)

リヒター

■カール・リヒター指揮/ミュンヘン・バッハ管弦楽団
 合唱団 (1958年)


では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。 (^^♪
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コメント

ハルコウ

マウエルスベルガー指揮の名演
母方の実家は、浄土真宗のお寺なのですが、「マタイ受難曲」は好んで聴いています、と言っても年に一回、聴くか聴かないか、です。なにしろ長大な音楽なので、聴くには決心が必要です。実演で聴くのが一番ですね。
私が一番最初に聴いたのは、リヒター指揮の1958年録音ですが、「民衆は赦免すべきは『バラバ!』と叫び、イエスには『十字架に架けるべし!』と叫ぶ」の衝撃は今でも忘れられません。
6月に再発売されるマウエルスベルガー指揮のSACDは、レコード芸術推薦となており、絶賛されています。機会があればお聴きになられるとよろしいかと。

HIROちゃん

マウエルスベルガー・・・名盤のようですね・・・
ルドルフ・マウエルスベルガー指揮のマタイ受難曲は、旧東ドイツのETERNAを代表する名盤のようですね。聴いてみたい気はするのですが・・・もうマタイ受難曲は買わない予定です。
6月にSACDで再発売されていますが、Brilliant Classics レーベルでしたらSACDではありませんが、ルートヴィヒ・ギュトラー指揮のヨハネ受難曲との5枚組CDで、税込み1,776円です。お買い得でタワレコから購入できます。ただし在庫は、わずかになっています。
 ↓
https://tower.jp/item/4971943/J-S-%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F%EF%BC%9A-%E3%83%9E%E3%82%BF%E3%82%A4%E5%8F%97%E9%9B%A3%E6%9B%B2

シュレーゲル雨蛙

機会音楽
宗教曲は機会音楽でしたから、復活祭とマタイというような年中行事なのでしょう。だんじりの鉦の音が聞こえると、心が騒ぐと当地の床屋のじいさんが言ってました。盆踊りみたいなのものかとも。わが家は門徒宗のお東でしたが、彼岸や盆、正月に坊さんが檀家周りするだけでなくて、報恩講等というみんなが寺に行く行事もありました。幼少のかすかな記憶ですが、祖母に連れられて行ったことが一度はあったかと思います。
何年か前に、近所のカトリック教会のクリスマス・ミサに出席したことがありますが、その中で歌われる歌やオルガンは、音楽というだけでないのと同じだと思います。
それがコンサートの演目になるというのは、報恩講を信者以外も聴きに行くみたいなもんかなと思います。マタイ受難曲始め宗教曲を聴く難しさは、そんなところかなと。でも、音楽の歴史は概ね、そんなところに端を発しているんだろうから、ここは開き直って、音楽として楽しんじゃえ(たぶん、外国から日本に来て、声明とかに接する人もそうだろう)と、そう思って聴いています。そうすると、受難曲がオペラなんだな、というかオペラが受難曲なんだなという気になります。そんなこというと、不謹慎なと思われるかも知らないけれども、語り手付きオペラだと思って聴くことにしています。
そうすると、指揮者よりも歌手に目が向くので、クレンペラー盤の歌手陣に一票なんです。これ、ものすごく豪華な歌い手さんの揃ったオペラですよね? と偏っています。(でも、フォーレはキリスト教を離れて、世界宗教みたいになっていると感じます。これは宗教曲。というかオペラでないのは確か。物語性がないので)。勝手な聴き方で申し訳ないのてすが。

HIROちゃん

音楽として楽しんでいます。
宗教曲でも受難曲やオラトリオは、長時間の曲が多く、聴くのが大変、ミサ曲でもモーツアルトやシューベルトならそれほど長い曲ではないので良く聴くのですが、これがベートーヴェンの「ミサソレムニス」となると時間も長く、聴くのも大変で集中力が持たなくなる時があります。実際の教会でのミサ曲としてよりは演奏会用として演奏されることの方が多いでしょうね。同じべートーヴェンでも「ミサ曲ハ長調Op86」なら時間も短く好きな曲なのですが・・・

長時間の受難曲ばかりでなく、オペラの場合でも音楽として、全曲ではなく、よく「つまみ聴き」をします。宗教曲でもオペラでも、あるいはほかの曲でも、お気に入りの部分を聴く、という楽しみ方もありだと思います。

クレンペラーのマタイ受難曲は、多分3時間40分くらいかかったのでは・・・
全曲を聴かずに「つまみ聴き」でも十分楽しめますね。

yositaka

最近のも
マタイは最近、マクリーシュやラーデマンの小編成版が面白い。
以前はピリオド演奏はどれも軽すぎて、彫りが浅く物足りなく感じたものですが、最近は表情豊かで俊敏で、どんどん聴いていけるものが出てきました。
旧タイプでは私もマウエルスベルガーが好きです。壮大であって力みがなく、何より黒光りするようなオケの音色が凄い上に、シュライヤーのソロが雄弁で、いつ聴いても引き込まれます。

HIROちゃん

マウエルスベルガー・・・良さそうですね。
yositakaさん
ハルコウさんもマウエルスベルガー盤がお薦めですね。
聴いてみたい気がします。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の音色も良さそう・・・宗教曲は良くミサ曲などを聴きますが、どうもこの受難曲は聴くのが大変・・・購入するか迷うところです。・・・

HIROちゃん

ルドルフ・マウエルスベルガー指揮のCD・・・注文しました。
いろいろ迷いましたが、ルドルフ・マウエルスベルガー指揮のCDを注文しました。
SACDも発売されていますが、高価ですし、まだCDデッキがSACD対応機器ではないので・・・

ブリリアント盤で、ルートヴィヒ・ギュトラー指揮のヨハネ受難曲との5枚組CDで、税込み1,776円です。お買い得でタワレコに注文。HIROちゃんの注文で在庫なしの売れ切れになりました。
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HIROちゃん

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