fc2ブログ

バッハのマタイ受難曲/マウエルスベルガー指揮・ライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 他

 バッハの「マタイ受難曲」と言えば、HIROちゃんのライブラリーとして架蔵している音源がこれまで11種類ありました。この曲は、しょっちゅう何度も聴く曲ではなく、聴くのは数年に1回くらいかもしれません?人生の先はあまり長くはないので全て架蔵のマタイ受難曲を再度聴くことは多分ないでしょう・・・
 そんなマタイ受難曲ですが、最近(9/11)投稿した記事の中で書いたのですが、「カール・リヒター指揮/ミュンヘン・バッハ管弦楽団・合唱団の1958年録音盤の1種類のみがあれば十分だと思う・・・」と、書いたのですが・・・・、

 ブロ友のハルコウさんが 「マウエルスベルガー指揮の名演・・・」 yositakaさんが 「マウエルスベルガーが好き」 とのコメント・・・
HIROちゃんは 「どうもこの受難曲は聴くのが大変・・・マウエルスベルガー盤を購入するか迷うところです。・・・」 と返信コメントを書いたのですが・・・何故か気になり、タワーレコードの通販サイトからポチって購入しました。
 マウエルスベルガー指揮のマタイ受難曲は、タワーレコード限定で6月に発売されたハイブリッドのSACD盤がありますが、価格が6,190円・・・高くてボンビージジイには手が出ません・・・しかし同じ音源でBrilliant Classics レーベルからCDのBOXが出ているので、これを見ていたら「在庫が残りわずか」の表示・・・ついポチッたのです。
そしたら、直ぐに在庫無し、最後の1個で現在は「お取り寄せ」商品になっています。
このBrilliant Classics のBOXは、マウエルスベルガー指揮のマタイ受難曲全曲の他にルートヴィヒ・ギュトラー指揮のヨハネ受難曲との5枚組CDで、税込み1,776円という大変お買い得なBOXだと思います。(対訳は無し)

img20210921_22272687.jpg

 さて、前置きが長くなりましたが、このマウエルスベルガー指揮のマタイ受難曲は、ルドルフ・マウエルスベルガーと、エルハルト・マウエルスベルガーの兄弟がそれぞれ率いてたドレスデン聖十字架合唱団と、ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団、それにライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団と1970年にドレスデン、ルカ教会で録音したものです。

 マタイ受難曲は、長時間で全曲を通して聴くのも相当の体力?が必要ですが、今日、続けて全曲 (59分39秒+56分04秒+69分51秒のCD3枚)を聴きました。
 全曲を聴きとおしての感想ですが・・・まず驚いたのが「合唱のすばらしさ」です。この演奏ではオーケストラより合唱の方に重点を置いたような演奏で実に素晴らしい。カール・リヒターの演奏では合唱もオーケストラも重厚さがあっていいのですが、別の言い方をすれば「重くて硬い演奏・・・」とでも言うのでしょうか・・・そのため悲しみなどの表現には合っているのですが・・・暗くて重すぎます。・・
 マタイ受難曲はリヒターの演奏が「崇高、壮麗、圧倒的、迫真、緊迫感、情熱」、と今までは最高と考えていました。特に1958年盤は決定盤であることには変わりません。しかし、このルドルフ&エルハルト・マウエルスベルガー指揮によるこの演奏・・・前記のように合唱が素晴らしい。ここでは特に純粋な声のボーイ・ソプラノの歌唱が素晴らしく、リヒターで聴かれた堅実で緊張感の続く重厚な合唱ではなく、マウエルスベルガー盤は、壮大で緊張感もありながら、美しく何故かほっとするような安心感や暖かさ、そして穏やかさも感じる感動的な合唱なのです。
 また、独唱陣が素晴らしく中でもペーター・シュライヤーと、テオ・アダムが素晴らしい。特にペーター・シュライヤーの福音史家(エヴァンゲリスト)のレチタティーヴォは、雄弁で引き込まれ、絶賛に値します。
ライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の音色も1970年ですが、まだフランツ・コンビチュニーが指揮をしていた1960年代の渋い?音色も少し残っているような感じです。

 ボーイ・ソプラノの少年合唱を生かしたマタイ受難曲の演奏にクレオバリー指揮/ケンブリッジ・キングス・カレッジ合唱団の映像DVD、CDも美しく安心感がある名演だと思いますが、このルドルフ&エルハルト・マウエルスベルガー指揮のマタイ受難曲は別格です。
今回、この演奏を聴いてからはHIROちゃんの「マタイ受難曲」のベスト名盤(決定盤)は、マウエルスベルガー盤に変わったかも・・・
勿論、リヒターやメンゲルベルクなども素晴らしいですが・・・前記のように、この曲はしょっちゅう聴く曲ではありません。ですから手元にある11種類(今回で12種類)の演奏も再度聴き直せば、新たな発見や感動があるかもしれません。
 カラヤン盤は、あらためて聴いてみようとはあまり思わないのですが・・・
海賊盤ですが、「カール・ベーム指揮/ウィーン交響楽団・フリッツ・ヴンダーリッヒ 他」や、フリッツ・レーマン盤、ヨッフム盤、そして演奏時間の長いクレンペラー盤など手元にある音源を、もう一度聴き直しをしてみようかと・・・何か発見があるかも・・でも冒頭で書いたように、人生の先はあまり長くはないので、あらためてこれらのマタイ受難曲を再度聴くことは難しいかも・・・聴いたことのない他の演奏者のマタイ受難曲も多く発売されていますが、もう、マタイ受難曲の音源はこれで十分です。まだまだマタイ受難曲以外の未聴の音源が・・・ワンサとあるので・・・

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。 (^^♪
スポンサーサイト



コメント

ハルコウ

祈りの音楽
そうですね。マタイ受難曲は日々聴く音楽ではないかもしれません。しかし、クラシック音楽を聴いていくうえで避けては通れない作品なので、そろそろ聴かなくてはという気にさせられます。
マウエルスベルガー盤について國土潤一さんの月評は「ピリオド楽器以前の伝統的な演奏スタイルで、鮮烈な印象を抱かせるものではない。しかし、ここに刻まされている真摯な”祈りの音楽”は、聴き手の心を浄化してくれる。名演だ。」でした。
これを読んで、時間をつくって聴かなければ!と思った次第。

HIROちゃん

リヒター盤と同じくらい好きな演奏になりました。
マウエルスベルガー盤・・・確かに鮮烈な印象を抱かせるものではなく、聴き手の心を浄化してくれる名演だと思いました。
リヒター盤と同じくらい好きな演奏になりました。

yositaka

さすがに合唱経験が深いだけあって、観点がいいですね。私には合唱の巧拙はあまりよくわからないのです。人によって大きく評価が異なり「ひどい合唱」と言われても、どこがそうなのかさっぱりわからないことが多い。なぜなんでしょう。いずれにしてもこの盤は、マタイを聴くなら真っ先に手に取りたいと思います。ちなみに東独の音楽史を描くDVD「クラシック音楽と冷戦」によると、マウエルスベルガーは東独政府に批判的姿勢を貫いた反骨者だったようで、録音が少ないのはそのためだと思われます。

HIROちゃん

この合唱は本当に素晴らしい・・
yositakaさん、コメントありがとうございます。
<マウエルスベルガーは東独政府に批判的姿勢を貫いたことで、録音が少ない・・・>
なるほど、そうなんですね。

ミサ曲などの宗教曲は、合唱やソリストの演奏に、より興味があるのですが、録音の仕方によっては言葉がはっきりしなかったり、オーケストラとのバランスが悪かったりと、合唱団員の人数も関係するのですが、合唱を伴う曲の録音は難しいですね。
その点、この録音は合唱とオーケストラとのバランスも良く、合唱の良さが良く伝わってくる演奏と録音だと思います。
マウエルスベルガーの録音が少ないのが残念ですね。
非公開コメント

HIROちゃん

プロフィール
Yahooブログが終了のため、こちらに引っ越してきました。
F2ブログの機能に慣れていませんが、よろしくお願いします。
Yahooブログからの記事は全て残っていますが、コメントまでは引っ越しできませんでしたので、Yahooブログでのコメントは全て消えています。また、写真等、お見苦しいところが一部あります。ご了承ください。

訪問ありがとうございます。

カテゴリ