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チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲 / ヤッシャ・ハイフェッツの演奏と映像

  前回は、シベリウスのヴァイオリン協奏曲を紹介しましたが、今回はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲です。チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲というと、クラシック音楽ファンの間では非常に人気のある曲ですね。(個人的にはHIROちゃんは、チャイコフスキーよりベートーヴェンや、ブラームスのほうが好みなのですが・・) 協奏曲の中でも超有名曲ということもあり名盤が多いですね。ムターや、チョン・キョンファなどをはじめ、日本人でも五嶋みどりさんや、前橋汀子さん、諏訪内晶子さんなど多くのヴァイオリニストが録音しています。歴史的名盤でもオイストラフや、ハイフェッツなど数えきれないほどの録音があります。
HIROちゃんも結構多くの音源を持っていますが、今回は「歴史的名盤」とも言える、ヤッシャ・ハイフェッツの演奏について少しだけ紹介します。

■ハイフェッツのチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲
いくつかの録音が残されています。
HIROちゃんの知る限りでは下記の5種類があります。

①1937年録音:ジョン・バルビローリ指揮/ロンドン・フィル
②1947年公開:映画「カーネギー・ホール」での出演映像
  ※第1楽章のみ フリッツ・ライナー指揮
    ニューヨーク・フィル
③1949.03.21録音:ウイリアム・スタインバーグ指揮
  ロサンゼルス・フィル
④1950年録音:ワルター・ジュスキント指揮
  フィルハーモニア管弦楽団
⑤1957年録音:フリッツ・ライナー指揮/シカゴ交響楽団

これらの録音のうちHIROちゃんの手元には①⑤のCDと、②のDVD映像があります。

ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
サー・ジョン・バルビローリ指揮/ロンドン・フィル(1937年)

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ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
フリッツ・ライナー指揮/シカゴ交響楽団(1957年)
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 チャイコフスキーの協奏曲は前記のように有名で人気のある曲ですが、難易度の非常に高い曲です。そのため、レオポルド・アウアーがチャイコフスキーの承認を得たといわれる、一部を簡略化したりカットした「アウアー版」の楽譜があります。アウアーの弟子とも言えるハイフェッツは、このアウアー版で演奏しています。
今ではチャイコフスキー・コンクール等、多くの場合では、オリジナル版で演奏するようですが、カデンツァだけはアウアー版を使うようです。

 ①は1937年のSP録音で当然モノラルですが、ハイフェッツのヴァイオリンの美音とテクニシャンとしての技巧的な演奏は十分に聴くことが出来ます。この録音は、前回に紹介したトマス・ビーチャムと録音したシベリウスの協奏曲と同様に、ヴァイオリンの魅力を全世界に伝えた演奏でしょう。
 ①の演奏と、⑤の演奏との比較ですが、基本的な演奏スタイルはあまり変わってはいないようです。しかし、やはり聴くなら⑤のステレオ盤でしょう。今となっては古いステレオ録音ですが、鑑賞には十分な音質と言えるでしょう。
 このライナー/シカゴ響との演奏ですが、ハイフェッツとライナーはお互いに深い尊敬の念を抱いていたようですが、協奏曲の録音は、このチャイコフスキーと、ブラームスの2曲だけのようです。
 この演奏は、全体的に全く無駄のない完璧とも言える演奏でしょう。ヴァイオリンの音も非常に美しい。新しい録音が次々に出てくる中、今でも驚異的な名演で、この曲最高の「不滅の名盤」と評価するクラシック・ファンは多いですね。
 しかし、HIROちゃんの架蔵している、この曲は結構多いとは言え、HIROちゃんにとっては頻繁に聴く曲ではない上、新しい録音は、ほとんど聴いていないので、どの演奏が決定盤なのかは良くわかりません。決定盤を選ぶより、色々な演奏を楽しみたい。
 そんなことを考えると、このハイフェッツの録音は、確かに驚異的なヴァイオリンのテクニシャンとしての技巧的な演奏を楽しむことが出来ますが、この曲の特徴とも言える抒情性や、感傷性といったものを考えると、もう少しゆったりとした演奏の表現の方が、より抒情性が感じられるのではないだろうか・・・と思った演奏です・・・

 なお、参考までに②の映像ですが、1947年に公開されたエドガー・G・ウルマー監督による映画「カーネギー・ホール」での映像。(株)コスミック出版から発売された「音楽映画コレクション」DVD10枚組の中の1枚。
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この映画ではカーネギー・ホールで演奏する場面としてブルーノ・ワルターや、ストコフスキー、ロジンスキー、ピアノのルービンシュタイン、チェロのピアティゴルスキーなど著名な指揮者や演奏者の貴重な映像が多く見られます。
 この映画で見られるのがハイフェッツ/ライナーとのチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲です。第1楽章だけですが、ライナーの指揮姿と共にハイフェッツの貴重な演奏と映像を見ることが出来ます。
 また、映画では演奏者が出演者として「セリフ」のあるシーンも見られます。
ブルーノ・ワルターもセリフがありますが、演奏後にサインを書いて差し上げる人に「はい、どうぞ・・」という一言セリフだけですが、ハイフェッツと、ライナーは、ホールの職員と3名での演奏前のやりとりや、演奏後のセリフなど、出演者として結構長いセリフのシーンがあるのが面白い。
第1楽章だけの映像ですが、これだけでもハイフェッツの美音や、技巧的な演奏を十分楽しむことが出来る貴重な映像と言えるでしょう。

テレビの画面を何枚かデジカメラで写してみました。

ライナー

ハイフェッツ

セリフ

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。 (^^♪
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コメント

老究の散策クラシック限定篇

チャイコVn協
この曲に関しては小学生高学年だったことは覚えてますがクリスチャン・フェラス/カラヤンのグラモフォン盤を買うつもりで、当時N響主席第1ヴァイオリニストだった海野義男/イッセルシュテット/北ドイツ放送響のグラモフォン盤を買って聴いていました。
そのあとだったか教育テレビの小学生バイオリン教室での海野の教えが非常に冷たく嫌味たらたらで嫌な奴だと思った記憶があります。
当時それでもLPが2千5百円する時代でした故、仕方なくそれを繰り返し繰り返しかけていたと覚えています。

yositaka

海野盤
ハイフェッツのチャイコンはアウアーの編曲で決め所がかっこよく、くどい繰り返しは省略するなど、かなり手が加わっています。そのせいか、最近ではめったに演奏されません。でも私はこの版は好きです。原典版は特にフィナーレなど、曲の嫌なところが拡大再生産されているような気がします。
海野義夫は私が初めて聞いたオーケストラの演奏会でソロを務めた人なので思い出深いです。イッセルシュテット/北ドイツ放送響とのグラモフォン盤はと、発売当時ずいぶん話題になったらしいですが、今は知る人も少ないですね。実は、グラモフォンにはこうして埋もれてしまった日本人録音盤が結構あるんです。
塩川悠子とマリア・ジョアン・ピリスのプロコフィエフのソナタや、荒健一のモーツァルト・リサイタルとか。

HIROちゃん

小学生から・・・
老究のクラシック散策限定篇さん、
コメントありがとうございます。

小学生から、この曲を聴いていたんですね。凄い・・・
HOROちゃんがこの曲を聴いたのは高校に入ってからだったと思います。
クリスチャン・フェラス/カラヤン盤はLPでも持っています。
そう言えば、海野義男さんのレコードも出ていましたね。残念ながら聴いていません。
海野さんは1980年代頃に贈収賄罪で逮捕されていますね。今思い出しました。

HIROちゃん

海野さんは・・・・
そう言えば、老究の散策クラシック限定篇さんのコメントの返信にも書きましたが・・・海野義男さんは1980年頃かな~~?、東京芸術大学の楽器購入をめぐる受託収賄罪などで逮捕されて執行猶予付きの有罪判決を受けていますね。
そのため、勤めていた東京芸術大学から懲戒免職処分を受けたことが当時、大きな話題になりましたね。

残念ながら海野さんの演奏はテレビ等で聴いたことはあるのですが、何の曲を聴いたのか今では覚えていません。

確かにグラモフォンには日本人録音盤が結構あるようですね。
海野義夫さんのLPレコードが1枚だけあった記憶があり、探したのですが行方不明で、何の曲だったかも曖昧です。LPも整理しないと・・・
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HIROちゃん

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