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6V6-GT/6F6-GT 兼用シングル・アンプの製作 その①

先日、ブロ友のYさんと近況を連絡しあう電話の中で、「6V6のシングル・アンプがいいよ。との話・・・中でもNFBは出力トランスの2次側からではなく、出力管のプレートから初段のカソードに帰還抵抗を直結する回路がなかなか良い音がするよ・・」との話・・
この話を聴いて6V6のシングル・アンプを急に作りたくなった・・・。
6V6は、これまでシングルやプッシュプルなど何台か製作しましたが、現在、手元にある別のアンプをリメイクして6V6のシングル・アンプを昨日、完成させたので紹介します。

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新たにアンプを作るといっても、これまであった近くのパーツ屋さんは廃業。新たに部品の入手は出来ないので、買いだめしてある抵抗やコンデンサーを使うと共に、電源トランスや出力トランスも壊したアンプからの再利用で作っています。
今回は7年前位に製作した実験用のコンパチブルのロフチン・ホワイト・アンプをそのまま生かし、電源部をはじめ、アンプ全体の回路を変更してリメイクすることにしました。

完成後のシャーシ裏の配線の状態です。前のアンプの改造ということもあり、きれいな配線ではありません。

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 今回の改造個所は電源部と、ロフチン・ホワイトからの改造なので、カップリング・コンデンサーや、出力管のグリッド抵抗の追加、出力管のカソード抵抗値の変更、そしてNFB回路の追加などです。
しかし、単なる改造と言っても問題点がありました。それは電源トランスのB電源の容量が足りません。6V6なら最低でも100~120mAは欲しいところですが、今回使用する電源トランスのB電源はAC120mA、ダイオードのブリッジ整流用でDC約80mAの山水PV-80Bです。規格とおりの電圧・電流の設計なら6V6はシングルでも3~4Wは十分出せるのですが、今回はやむを得ず6V6の電圧、電流を抑えて出力2W程度のアンプとして回路を見直しました。まあ、普通に聴くなら2W位の出力でも十分です。

 今回製作した回路は下記のとおりです。

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 この回路定数だと6V6の他に多少規格が類似した6F6がそのまま挿し替え出来ます。実際に完成したアンプに6F6を挿し替えても各部の電圧は、ほとんど同じになります。
電源回路ですが、今回は以前で使用した6AW4をそのまま使用します。6AW4は元々テレビ用のダンパ管ですが、ここでは半波整流管として使用します。B電流がACで120mAなので半波整流だと、多分65mAくらいしか取り出せないと思うのですが、最高電圧が280V+15Vで295Vがとれるタップのうち、今回は220V+15Vで235Vのタップで使用します。そのため60Vの電圧の余裕があるので、65mAを多少超えても大丈夫と考え、総電流は65mA位で回路定数を決めました。
6V6のカソード抵抗ですが、本来ならもっと低い抵抗値にするのですが、電流を抑えるために手持ちにあった430Ωとしました。ここでのバイパス・コンデンサーは100μF、これで充分です。人によっては1,000μF以上の大容量を使う方もおられ、音が良くなったとおっしゃるのですが、HIROちゃんの経験では、あくまで個人的な見解ですが、ここのコンデンサーの容量を大きくすると何となく低音が出るような錯覚になり、音が良くなったように感じるだけでしょう。ただ、駄目耳なので何とも言えませんが・・・
カップリング・コンデンサーは0.1位が良いと思いましたが、手持ちの0.22の中古のフィルム・コンデンサーを使用しました。

 出力トランスは、そのままで春日無線のOUT-54B-57です。中域音から高域音が良く伸びる小型のトランスです。6V6シングルだと1次側は5KΩとするのが多いのですが、今回は7KΩとしました。
さて、今回の注目点、NFBですが6V6のプレートから初段の6AV6のカソードに270KΩの帰還抵抗を直接つなぎました。6AV6は昔MT管の5級スーパー・ラジオで使われた7ピンの検波・増幅用の2極3極管で、3極部の規格は12AX7と同じμ=100の高μ管。オーディオ・マニアの方の中にはラジオ管なので使い物にならないとか、7ピンのMT管なので見栄えがしないとかで嫌う人が多いのですが、昔はアンプにも使用された球で使いやすい球です。アンプの増幅用に使用する場合、2極部の5番ピンと6番ピンは遊ばせるか、アースするか、カソードにつなぐのですが、今回はカソードにつなぎました。
なお、帰還抵抗値ですが、負帰還を多くしようと低い抵抗値にすると、音が割れたり発振するので抵抗値を決めるのが少し面倒なのですが、実際にいくつかの抵抗を付けてみて今回は270KΩと決定しました。ただし、後からこの抵抗値は変更するかもしれません。
改造そのものは2時間もかからずに終わりましたが、後は実際にテスターで各部の電圧を測りながら調整しました。
なお、使用した真空管は、手元にあった6W4-GTと、6AV6は国産の松下(ナショナル)製、6V6-GTは、東芝製の通測用Hi-S管です。

さて、完成したアンプを試聴中です。Yさんの言うとおり、なかなか良い音がします。出力も十分、今日はこれから出力など、入出力の特性やオシロでの波形観察をしたいと思います。心配したB電源の容量ですが、4時間連続で電源を入れても電源トランスの異常な加熱はありません。ほんのり温かいだけです。

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次回は出力等の測定結果や、6V6と、6F6との音の違いなどについて投稿します。

Yさんのブログは、こちらです。
https://ameblo.jp/yyoshi5515777/

追記です。--- 訃報 ----
Yahooブログ時代から「オーディオ父さんの独りごと」のブログ名で知られていた、「常陸管球の会」会長のKIYOさんが、先日急逝されました。84歳でした。
KIYOさんはブログでも自己紹介していましたが、(株)日立製作所の日立研究所に永年勤務され、主に「音と振動」等についての研究をされていた有能な研究者であり、技術者でした。正に音響のプロでした。また、様々な音楽を好まれ、クラシック音楽についても精通されていました。
KIYOさんとHIROちゃんとのお付き合いは、HIROちゃんが「常陸管球の会」に入会してからの10年間でした。ご自宅も隣町で近いことから私の自作アンプが完成するたびにアンプを持って伺い、リビングにあったタンノイの特注のオートグラフにアンプをつなぎ、音の評価をしていただきました。年を取られていても耳だけは素晴らしい耳を持っていて、正直、私の作った多くのアンプは、ほとんどKIYOさんに褒められたことはありませんでした。
しかし、他のオーディオ仲間との「常陸管球の会」の試聴会や、仲間同士の真空管や部品の交換、そして真空管アンプ作りに際しての技術的な情報交換など、思い出がいっぱいです。
このところ、新型コロナの感染拡大等で、暫くお会いしていませんでした。過日、「常陸管球の会」の会員の友人と、コロナで開催が出来なかった試聴会・・・来年にでもKIYOさんの追悼の試聴会が出来ればいいね・・・と話をしました。

真空管アンプを自作される方は私HIROちゃんもそうですが、高齢化が進み、真空管アンプの自作者が激減してきました。私もいつまでアンプ作りを楽しむことが出来るのかな~~~・・・と考える毎日です。
あらためてKIYOさんのご冥福を祈ります。
なお、Yahooブログからアメーバ・ブログに引っ越しされたKIYOさんのブログは、こちらです。
https://ameblo.jp/kiyochan1937/

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。




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コメント

元新潟のU

追悼
KIYOさん急逝驚きです。もう会えないのかと思うと残念至極です。合掌

HIROちゃん

本当に残念です。
亡くなる当日までお元気で、娘さんの話では風呂場で急逝されたようです。
もうKIYOさんに会えないと思うととても悲しいです・・・
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HIROちゃん

プロフィール
Yahooブログが終了のため、こちらに引っ越してきました。
F2ブログの機能に慣れていませんが、よろしくお願いします。
Yahooブログからの記事は全て残っていますが、コメントまでは引っ越しできませんでしたので、Yahooブログでのコメントは全て消えています。また、写真等、お見苦しいところが一部あります。ご了承ください。

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