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シューベルト / ミサ曲第1番ヘ長調 D.105 ・・・ 旋律を優先した17歳の時の作品

シューベルトのミサ曲と言うと、第1番から第6番までのラテン語の典礼文で作曲された6曲と、ドイツ語のミサの「奉献祭用の声楽曲と主の祈り(通称:ドイツ・ミサ曲D872)」があり、これまで、このブログでは「第2番」「第5番」「第6番」そして「ドイツ・ミサ曲」を紹介しました。中でも「第6番」クレドの中間部で歌われるテノールの美しい旋律の二重唱、ドイツ語で短い美しい旋律が繰り返し歌われる「ドイツ・ミサ曲」が大好きです。
 以前に投稿した内容と重複しますが、シューベルトのミサ曲は、古典的なミサの形式や言葉よりも、旋律を優先させた作品や、通常文の一部をカットした曲もあり、すべてのミサ曲が長調で書かれているのも特徴のひとつといえます。
 第1番から第4番まではシューベルトが17歳から19歳までに作曲されたもので、演奏時間も短いコンパクトな作品となっているのに対し、晩年に作曲された第5番、第6番は演奏時間も長い「ミサ・ソレムニス(荘厳ミサ)」となっています。

 今回紹介する「第1番ヘ長調D.105」ですが、1814年、シューベルトが17歳の時の作品です。第1番から第4番まではコンパクトな作品と書いたのですが、実際には演奏時間も約40分位と結構長く、形式的にはミサ・ソレムニスのように感じます。
通常のラテン語による、1.キリエ、2.グローリア、3.クレド、4.サンクトゥス、5.ベネディクトゥス、6.アニュス・デイの典礼文で書かれています。
 前記のように古典的なミサ曲と言うより、旋律を優先させた作品と言えるでしょう。
そのため、曲の感情としての深さはあまり感じられないため、ミサ曲の雰囲気を好まれる方にとっては不満が残る作品かもしれません。
 
 HIROちゃんの手元には、他の「第5番」や、「第6番」と比べると数は少ないのですが、下記の4種類のCDライブラリーがあります。全てドイツ・ミサ曲を含むミサ曲全集のBOXの中からの1枚です。

ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮
  バイエルン放送交響楽団・合唱団 他  1981-83年録音

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アンドレアス・ヴァイザー指揮
 ヴィルトゥオーソ・ディ・プラハ  プラハ室内管弦楽団 1996年録音

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ブルーノ・ヴァイル指揮
  ジ・エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団
  ウィーン少年合唱団 他 1995年録音

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ゲオルギ・ロベフ指揮/ソフィア・フィルハーモニック・オーケストラ
  ブルガリア国立合唱団 他

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 これらの演奏のうち、サヴァリッシュ盤ですが、独唱陣にディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Bs)を起用するなど豪華、そしてバイエルン放送交響楽団と、合唱団がシューベルトの純粋な宗教的情感をよく表していて、堅実な演奏ではあるのですが、やや聴いていて重い感じがします。
 ドイツ・ヘンスラー原盤でブリリアント・レーベルから発売されたミサ曲全集からのアンドレアス・ヴァイザー盤ですが、合唱の録音もまあまあ。各声部のバランスがとれた良い演奏だと思います。
 ブルーノ・ヴァイル盤ですが、ヴァイルは宗教曲のシリーズでは高い評価を得ていて、ここでもウィーン少年合唱団の澄んだ歌声と、オリジナル楽器の繊細な響きが融合した演奏と言えるでしょう。この「第1番」では各曲とも美しいシューベルトらしい天井の旋律を聴くことが出来ます。
 ゲオルギ・ロベフ盤ですが、国立合唱団のわりには少し冴えない演奏。シューベルトのミサ曲を知るのには十分な演奏とは思いますが、録音も良くありませんし、あまりおすすめはできません。

 CDでは、これらの他にも「第1番」は発売されていますが、発売されている種類も少なく、紹介したこれらの4枚については、いずれもこの曲を知る上では、貴重な録音と言っていいでしょう。

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。 (^^♪
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コメント

老究の散策クラシック限定篇

珠玉のシューベルト/ミサ曲集
HIROちゃんさんはホントにシューベルトのミサ曲 お好きなんですね。
短期の間に、繰り返し記事として挙げられておられるようで。
わたしには定期的に連絡を取りあっているシューベルト愛好家がいるので、ゲオルギ・ギエフ盤以外は同じものを所有しています。
同愛好家よりフィリップス盤内田光子の21番ソナタの次にわたしに送りつけてきたのが上記ブリリアント5枚セットでした。
ヴァイル盤、サヴァリッシュ盤いずれも珠玉の録音と思われます。
先日、パスピエさんが人声録音は再生する機材のクオリティーが高ければ高いほどその感動は極限にまで高まると仰られていました。
HIROちゃんさん自作の究極の球アンプで聴く合唱はこの世のモノとは思えないような、さぞかしでしょう。

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特にシューベルトにこだわりがあるわけでは・・・
老究の散策クラシック限定篇さん
コメントありがとうございます。

特にシューベルトにこだわりがあるわけではありません。
ただ、シューベルトの「ミサ曲第2番」と、「ドイツミサ」はアマチュアの合唱団の経験が長く、歌ったことがあるので親しみを感じています。
シューベルトのミサ曲の魅力は宗教曲というより旋律の美しさが好きです。

もちろん、モーツアルトのミサ曲も好きで、特に「戴冠ミサ」は定期演奏会で3回ほど全曲を歌っていますし、「レクイエム」も2回、オーケストラ伴奏で全曲歌っています。モーツアルトの結構数多いミサ・ブレヴィスは好きな曲が多いですね。

勿論、ベート-ヴェンの「ミサ・ソレムニス」も好きですが、個人的にはベートーヴェンなら「ミサ曲ハ長調」の方が演奏時間も短く、親しみを感じます。なぜかこの曲は人気がないのか録音が少ないですね。

あと、「ミサ・ソレムニス」の中で好きな曲は、グノー作曲の「聖チェチリア(セシリア)の荘厳ミサ曲・・これは美しいミサ曲で、これも3回全曲を歌っています。うち2回はオーケストラ伴奏でした。
こんなことを書いているときりがないのですが、好きなミサ曲は数多くあります。
バッハや、ルネサンス時代のミサ曲などの宗教曲も良く聴きます。

キリスト教徒ではなく、我が家は仏教(天台宗)・・・HIROちゃんは、お寺の役員(世話人)にもなっていますが何故かミサ曲は良く聴きます。

真空管アンプ作りは中学生の1年の時からなので、もうすぐ60年になります。
これまで趣味で100台以上のアンプを作っていますが、あくまで趣味です。「音キチ」ではありません。駄目耳なのでいわゆる音にこだわるオーディオ・マニアではありません。作るのが好きなんですね・・・でも、自作の真空管アンプで音楽を聴くのはいいですね。アンプは数多くあるので、時にはオーケストラは、このアンプ・・
室内曲はこのアンプ・・・、ピアノ曲は、このアンプ、そして声楽曲や合唱曲を聴くときはこのアンプなど・・・と、メイン・アンプを繋ぎ変えて聴くことも結構あります。でも、電気は全くの素人です。専門は理系ですが、微生物学や、食品衛生学、食品学などです・・・

関係ない話まで長々とスミマセンでした・・・では・・・

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HIROちゃん

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F2ブログの機能に慣れていませんが、よろしくお願いします。
Yahooブログからの記事は全て残っていますが、コメントまでは引っ越しできませんでしたので、Yahooブログでのコメントは全て消えています。また、写真等、お見苦しいところが一部あります。ご了承ください。

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