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名指揮者の名盤・名演奏(44)/フルトヴェングラー②/モーツアルトの作品

 今回もいろいろあって、すべてではありませんが、手元にある音盤の聴き直しが進まず、「名指揮者の名盤・名演奏」の投稿の間隔があいてしまいました。今回はフルトヴェングラーの2回目、モーツアルトの作品について簡単に書いてみます。

フルトヴェングラーはベートーヴェンの交響曲同様、モーツアルトを重要な作品と位置づけしていたようですが、録音はスタジオ録音、ライヴ録音共に多くありません。ベートーヴェンの交響曲と比較すると非常に少ないといって良いでしょう。しかもセッションによる録音でもEMIのモノラル録音はあまり音が良くありません。

そんなフルトヴェングラーのモーツアルトの作品のHIROちゃんの手元のライブラリーも多くはなく、下記の音源だけです。

 

交響曲第39番変ホ長調K.543

ベルリン・フィルハーモニー(1942-43)

②ベルリン・フィルハーモニー(1943ライヴ)

 聴衆不在の放送録音?

ベルリン・フィルハーモニー(1944/02/7-8ライヴ)

交響曲第40番ト短調K.550

①ウィーン・フィルハーモニー(1944/06/2-3)

②ウィーン・フィルハーモニー(1948-49セッション)

③ベルリン・フィルハーモニー(1949/06/10)

  ヴィースバーデンでのライヴ

セレナード第10番 変ロ長調K.361

 「グラン・パルティータ」

 ウィーン・フィルハーモニー(1947セッション)

セレナード 第13番 ト長調K.525

「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」

①ベルリン・フィルハーモニー(1936-37)

②ウィーン・フィルハーモニー(1949セッション)

歌劇「フィガロの結婚」序曲

 ベルリン・フィルハーモニー(1933 SP録音)

歌劇「後宮からの逃走」序曲

    ベルリン・フィルハーモニー(1933 SP録音)

2台のピアノのための協奏曲第10番K.365

    ウィーン・フィル/スコダ、ヴェラ 

 (1949/02/08ライヴ)

ピアノ協奏曲第20番K.466

    ベルリン・フィル/ルフュビュール 

 (1954/05ライヴ)

ピアノ協奏曲第22番K.482

    ウィーン・フィル/スコダ(1952/01/27ライヴ)

歌劇「魔笛」K.620 (全曲)

  ヨーゼフ・グラインドル(ザラストロ)

  ワルター・ルートヴィッヒ(タミーノ)

  パウル・シェフラー(弁者)

  ヴィルマ・リップ(夜の女王)

  イルムガルト・ゼーフリート(パミーナ)

  カール・シュミット=ワルター(パパゲーノ)

  エディト・オラヴェッツ(パパゲーナ)

  ペーター・クリーン(モノスタトス)

  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

  ウィーン国立歌劇場合唱団

  1949年 ザルツブルクでのライヴ録音

歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.527 (全曲)

  エリーザベト・グリュンマー/リーザ・デラ・カーザ

  エルナ・ベルガー(S)アントン・デルモータ(T)

  チェーザレ・シエビ(Br)デジェー・エルンシュテル

  オットー・エーデルマン/ヴァルター・ペリー(Bs)

  ウィーン・フィルハーモニー/ウィーン国立歌劇場合唱団

  ヘルベルト・グラーフ演出 製作・監督: パウル・ツィンナー

  1954年製作の映画版 (カラーDVD)

 

LPレコードは、下の写真の3枚だけです。 IMG_4561.jpg

 

IMG_4562.jpg


 これらの中から印象に残ったものをいくつか感想を書いてみます。

モーツアルトの交響曲ですが、評価は分かれるかもしれません。どの録音も濃厚なロマンティックな演奏ではあるのですが、重苦しさがあります。特に第40番ト短調は、早めのテンポで生々しい悲劇性を感じ取れるのですが個人的には、あまり楽しめません。モーツアルトの交響曲と言えばブルーノ・ワルターや、カール・ベームなど多くの名盤・名演奏がある中、フルトヴェングラーのモーツアルトの第40番を「名盤・名演奏」として何度も聴く気にはあまりなれません。

 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」も、モーツアルトを楽しむなら少し重すぎる演奏と言えると思います。

 

 歌劇「魔笛」全曲のCDと、映画版の「ドン・ジョヴァンニ」のDVD映像があるのですが、これはどちらも興味深い。

 下の写真の右側は、フルトヴェングラーが、ドイツ・グラモフォンとDECCAに残した全録音をあつめた34枚のCDと、1954年製作の映画版の「ドン・ジョヴァンニ」全曲の特典DVD映像を収めたBOX。

左側は、モーツアルトの歌劇から5作品のライヴ録音を収めた14枚組の、いわば海賊盤のBOX。(参考までに内容は、フルトヴェングラー指揮/「魔笛」全曲(1949年)、コリン・デイヴィス指揮/「イドメネオ」全曲(1971年)、カラヤン指揮/「フィガロの結婚」全曲(1974年)、グイド・カンテルリ指揮/「コシ・ファン・トゥッテ」全曲、ジュリーニ指揮/「ドン・ジョヴァンニ」全曲(1970年)の5作品ですが音質は良くありません。10年以上前に安価で購入したもの。

 IMG_4565.jpg

 

 歌劇「魔笛」ですが、フルトヴェングラーは、ザルツブルク音楽祭で1949年、50年、51年と、3年連続で「魔笛」を指揮していますが、手元にあるのは初年度1949年の演奏で、TAHRAからも発売されましたが、HIROちゃんのは、前記のモーツアルトの歌劇のライヴ録音5曲を収めたいわば海賊盤からのもの。音質的には良くありませんが、まずまずで鑑賞には大きな問題ありません・・

 この「魔笛」の演奏も交響曲第40番同様に評価が分かれる演奏でしょう。楽しい「魔笛」を目的に聴くととんでもなく哲学的な「魔笛」、とでも言うのでしょうか・・特に序曲は交響曲的な重みや深さもあり、フルトヴェングラーの熱烈なファンなら感激するかもしれません。しかし、パパゲーノや、タミーノ、夜の女王をはじめ、パミーナ、ザラストロなどのアリアなどは、なかなかの名唱!、舞台の臨場感もあります。

 

 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」ですが、1954年のザルツブルク音楽祭でのライヴ録音と思っていたら全く別の演奏。鮮明なカラー映像による映画版の全曲です。(ドンナ・エルヴィーラ役が、ザルツブルク音楽祭では、シュヴァルツコップでしたが、このDVDの映画版だとカーザにかわっています)

 録音がモノラルなのが残念ですが、映像、音声ともに観賞するには十分!驚きました。当時の歌手陣も最高で、シエピやカーサなどの名唱が映像として見られるのは感動です。圧倒的な説得力のある演奏でフルトヴェングラーの崇拝者的ファンにとっては必見の映画でしょう。しかし、フルトヴェングラーのカラーでの指揮映像は序曲だけですが・・・

 ザルツブルク音楽祭でのライヴ盤を聴いていないのは残念ですが、この映画版は名演奏と言えるでしょう。

 

 フルトヴェングラーのモーツアルト作品の録音は前記のように少ないのですが、これはフルトヴェングラーは、モーツァルトとは相性が悪いのだろうか・・?ベートーヴェンでは素晴らしい録音が多いのに何故だろう?

 

 次回のフルトヴェングラー③は、ブラームス?、ブルックナー?それとも・・・

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。

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コメント

ルーネスノヘヤブルマー・ラットモルモットマン・イヴァンカヴィチ・アナベル

オーストリア
エスターライヒ、ヴィーンは名作曲家が多いですね。
漏れは一度は行ってみたいが、ヨーロッパ旅行は相当金掛かるみたいだね。

あと、少年合唱団が有名っすね。

HIROちゃん

おっしゃるとおりですね。

yositaka

モーツァルトは取り上げることは取り上げていますが、相性はいま一つでしょう。ベストは『ドン・ジョヴァンニ』でしょうか。意外にも『フイガロ』が、歌手の適役さ含めて良いとの噂ですが、残念ながら未聴です。それと、1954年にルガーノで演奏されたルフェピュールとのピアノ協奏曲第20番は素晴らしいです。

HIROちゃん

yositakaさん
やはり同じ感想ですね・・
「フィガロの結婚」、これは私も未聴です。

今回は投稿記事には書きませんでしたが、1954年のルフェピュールとのピアノ協奏曲第20番も素晴らしいと思いました。
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HIROちゃん

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