fc2ブログ

名指揮者の名盤・名演奏/フルトヴェングラー/ベートーヴェン(追加編)/歌劇「フィデリオ」&序曲

フルトヴェングラーのベートーヴェン交響曲については、すでに9月25日の投稿で「名指揮者の名盤・名演奏(43)」として紹介していますが、今回も前回に続きベートーヴェン作品の「追加編」として、歌劇「フィデリオ」と、序曲のCDがありましたので、紹介します。

 

ベートーヴェン: 歌劇 「フィデリオ」 Op.72
  マルタ・メードル(S)、ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T)

  ゴットロープ・フリック(Bs)、オットー・エーデルマン(Bs)

  アルフレート・ペル(Br)、セーナ・ユリナッチ(S)

  ルドルフ・ショック(T)、アルウィン・ヘンドリックス(T)

  フランツ・ビェルバッハ(Bs)
  ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮

  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン国立歌劇場合唱団
  録音:1953年10月13-17日 ウィーン,楽友協会ホール
 img20231020_21163692.jpg


   歌劇「フィデリオ」を久しぶりに聴いてみました。フルトヴェングラーの「フィデリオ」は1950年ライヴや、1953年ライヴなどもあるようですが、この演奏はEMIに録音したセッションによる正規盤です。EMIのモノラル録音というと、音質的には良い録音が少ないのですが、この録音の音は聴きやすい音質と言えます。鑑賞には十分と言える録音です。

 この演奏ですが、力強い序曲で始まりますが、第1幕はセッションのためか、意外と落ち着いた演奏が続きます。しかし第2幕になると緊張感や迫力が増してきます。特に四重唱による「やつは死ぬがいい。だがその前に」 、Et  sterbe! Doch  er  soll  erst  wissen  からの迫力がすごい、やがて<レオノーレ序曲第3番>の演奏となるのですが、この序曲は、やや遅めのテンポですが力強く重厚で迫力があります。

この序曲を聴くだけでも、この録音は素晴らしいと感じました。

全体として、ライヴでないためか、いつもの狂気とも感じる大きなテンポの変化などはなく、完成度の高い演奏と言えると思いました。名盤でしょう。

 

<フルトヴェングラーのベートーヴェン序曲集>

序曲集として下記のような音源をもっていますが、いずれもライヴ演奏が中心でフルトヴェングラーらしい重厚で迫力を感じる演奏ですが音は良くないのが残念。

 

※は、以前、紹介したドイツ・グラモフォンとDECCAに残した全録音

   をあつめた34枚のCDのBOXからのライブラリー

コリオラン序曲 Op62

  ①ベルリン・フィルハーモニー 録音:1943年ライヴ

  ②ウィーン・フィルハーモニー 録音:1947/11/25ライヴ

  ③ウィーン・フィルハーモニー 録音:1951/10/29ライヴ

  ④ウィーン・フィルハーモニー 録音:1951年

レオノーレ序曲第2番 Op72

  ①ハンブルグ・フィルハー 録音:1947/06//09ライヴ

  ②ベルリン・フィルハーモニー 録音:1949年※

  ③ベルリン・フィルハーモニー 録音:1954/04/4-5

エグモント序曲 Op84

  ①ベルリン・フィルハーモニー 録音:1933年

  ②ベルリン・フィルハーモニー 録音:1947年ライヴ※

  ③ウィーン・フィルハーモニー 録音:1953/09/04ライヴ

レオノーレ 序曲第3番 Op72a

  ①ウィーン・フィルハーモニー 録音:1944年※

  ②ストックホルム・フィルハーモニー 録音:1948/11/12ライヴ

    (練習風景)

img20231020_21182535.jpg

 

img20231020_21172876.jpg


IMG_4573.jpg


上記の写真ですが、これは「レオノーレ序曲第3番」の練習風景を収めたLPレコード。音は悪いのですが、これが素晴らしい。

このLPレコードですが、東芝EMIが発売した「永遠の巨匠フルトヴェングラーの芸術」の「宣伝用見本盤」で非売品のもの。「レオノーレ序曲第3番」の練習風景の他、ベートーヴェン交響曲第3番「英雄」の第1楽章や、第9番「合唱」の第1楽章、第4楽章、ヴァイオリン協奏曲、ブラームス交響曲第4番第1楽章、ワーグナーのワルキューレの騎行、R・シュトラウスの家庭交響曲、ベルリオーズのハンガリア行進曲などの抜粋が収められたLPレコードです。このレコード、いつ入手したのか覚えていない。学生時代に東京でアルバイトをしていたレコード店の店長から貰ったような・・?あるいは・・ もっと後かな???

「レオノーレ序曲第3番」も残念ながら抜粋のリハーサルだけの録音。1948年のストックホルム・フィルハーモニーとの演奏会のリハーサル風景、コーダ部分の練習で、とてつもない壮大なクレッシェンドが凄い! レコードのジャケットにフルトヴェングラーの声の対訳が書いてあり、興味を引きます。

 

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。

スポンサーサイト



コメント

ルーネスノヘヤビーム・ラディーキングフィッシャーマン・ジェットエアープレインパイロット

ベートーヴェンは、
気難しいイメージですね。
一生独身で変わり者だったけど、努力と才能、功績は凄いです!

HIROちゃん

おっしゃるとおりですね。

ベートーヴェンの音楽、大好きです。全作品の音盤を持っています。
非公開コメント

HIROちゃん

プロフィール
Yahooブログが終了のため、こちらに引っ越してきました。
F2ブログの機能に慣れていませんが、よろしくお願いします。
Yahooブログからの記事は全て残っていますが、コメントまでは引っ越しできませんでしたので、Yahooブログでのコメントは全て消えています。また、写真等、お見苦しいところが一部あります。ご了承ください。

訪問ありがとうございます。

カテゴリ