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ヴィヴァルディ の 「グロリア」

■ヴィヴァルディ/グロリア RV589
 
前回は、ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集「四季」について投稿しましたが、今回も同じヴィヴァルディです。
 
今回、紹介する曲は「グロリア RV589」です。クラシック・ファンの方でも知らない方が多いかもしれません。ヴィヴァルディの宗教音楽の中では最も有名な曲だと思います。この曲は、日本では昔からアマチュア合唱団の演奏会で、メイン曲として多く演奏されている曲ですので、合唱経験者の方にとっては馴染みのある曲かも知れません。
 私も今から40年以上前に、大学の合唱団の定期演奏会と、一般のアマチュア合唱団の定期演奏会で全曲を歌った経験があるだけに思い入れのある曲になっています。(演奏会はオーケストラではなく、ピアノ伴奏でした)
 
 ヴィヴァルディの作曲した「グロリア」には、このRV589の他に、RV588RV590など数曲がありますが、このRV589が最も有名で、演奏頻度が高い作品となっています。
 
簡単に曲の内容を説明しましょう。
編成はヴァイオリン2部、ヴィオラ、チェロ、オルガン
オーボエ1、トランペット1、混声四部合唱+ソプラノ2、アルト1
演奏時間は約30分位です。
 
  • 1Gloria in excelsis Deo
合奏による活発で華やかなアレグロで始まります。トランペットが活躍する曲で、合唱は徹底的にホモフォニー風に歌い続けます。
  • 2Et in terra pax
アンダンテ、華やかな第1曲から、がらりと雰囲気が変わり、ロ短調のアンダンテとなります。伴奏は弦楽のみでオーボエ、トラッペットの管楽器は使われません。
  • 3Laudamus te
ソプラノ二重唱によって軽快に歌われます。
  • 4Gratias agimus tibi
アダージョ。非常に短いパッセージで、第5曲の序奏的な曲となっています。わずか6小節の曲です。
  • 5Propter magnam gloriam
アレグロ。弦楽と合唱が重複して同旋律を奏でます。途中からホ短調に変わりますが、長調の和音で明るく終わります。
  • 6Domine Deus
ラルゴ。ソプラノ独唱で曲が進みますが、オーボエが美しく助奏を奏でます。ここのオーボエの旋律は非常に美しく、この第6曲を好む方も多いようです。
  • 7Domine, Fili unigenite
アレグロ。合唱は弦楽合奏による伴奏で快活に歌われます。
  • 8Domine Deus, Agnus Dei
アダージョ、アルトが歌う短調の曲です。
  • 9Qui tollis peccata mundi
アダージョ。イ短調で始まる曲ですが、最後は第5曲と同じように長調で明るく終わります。
  • 10Qui sedes ad dexteram Patris
アレグロ、弦楽の伴奏によるアルトの独唱による短調の曲です。
  • 11Quoniam tu solus sanctus
アレグロ。第1曲の旋律と同じで、繰り返しで演奏されますが、少し短い形式となっています。
  • 12Cum Sancto Spiritu
アレグロ。堂々とした曲でこの曲を締めくくります。
 
 
この曲の私のライブラリーは、次のとおりです
LPもありますが、ここではCD8枚を紹介します。
 
 
リカルド・ムーティ指揮
  ニュー・フィルハーモニアO
  合唱団 他
 
 
 
 
 
 
 
 
ミシェル・コルボ指揮
   ローザンヌ室内管弦楽団
   ローザンヌ・アンサンブル・
 ヴォーカル
 他
 
 
 
 
 
トレヴァー・ピノック指揮
   イングリッシュ・コンサート
  合唱団 他
 
 
 
 
 
 
 
ネヴィル・マリナー指揮
    アカデミー室内管弦楽団
  合唱団 他
 
 
 
 
 
 
 
  
ジャン=クロード・マルゴワール指揮
LaGrande Ecurie et La Chambre
du Roy
Ensemble Vocal Raphael Vocal 他
 
 
 
 
 
 
 
アンドルー・パロット指揮
    タヴァナー・クワイア&
  プレイヤーズ
  他
 
 
 
 
 
 
 
ジェレミー・サマリー指揮
    スコラ・カントルム・オブ・オックス
  フォード
  他
 
 
 
 
 
 
フェレンツ・セケレシュ指揮
  ブタペスト・リスト・フェレンツ室内O
  ブタペスト・マドリカル合唱団   (2015/09/10 追加)
  
 これら8枚の中では、ムーティ、コルボ、ピノック、マリナー盤が、おすすめです。
 特にムーティの演奏は、オーケストラ、合唱とも編成が多人数での演奏、華やかで、荘厳さや情熱さも感じられます。ムーティはケルビーニのミサ曲でも多くの録音をしていて、イタリアの作曲家の作品を精力的にとりあげています。
 ケルビーニの合唱曲(2曲のレクイエムと荘厳ミサ曲)の紹介については、この同じ書庫に投稿があります)
 
 また、コルボ、ピノック、マリナーも好演。華やかで明るく軽やかな演奏です。ピノックはリズミカルな演奏で宗教音楽的ではないように感じられる部分もありますが、ヴィヴァルディのさわやかな感じは十分に感じられます。
 なお、アンドルー・パロット指揮の演奏は混声四部合唱ではなく、女声のみで演奏されています。やはり、この曲は混声4部合唱で聴く曲だと思います。
 
 ヴィヴァルディの曲は、嫌いとか、あまり聴かない・・・・宗教曲は有名なレクイエムしか聴かない・・・・とおっしゃる方でも、機会があったら、ぜひ聴いていただきたい1曲です。
ヴィヴァルディの音楽に対する考えが変わるかもしれません。
 
【関連記事】
この「声楽・宗教曲・オペラ」の書庫の過去の投稿はこちらです。
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★ヴェルディの「椿姫」
★ビゼー 歌劇 「カルメン」全曲
★プッチーニのオペラ全集
ルイジ・ケルビーニの合唱曲
  2曲のレクイエムと荘厳ミサ曲(ミサ・ソレムニス)
★グノー/聖セシリア荘厳ミサ曲
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では、今日は、このへんで・・・・・・HIROちゃんでした。
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