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ラターのレクイエム

・・・・6楽章の美しいメロディーを聴いたら絶対に、このレクイエムの虜になること間違いなし・・・・
 
今回は、ジョン・ラターのレクイエムについて名盤(名演奏)の紹介です。といっても・・・「ラターのレクイエムって聞いたことがない」と言われる方が多いと思います。
 レクイエムと言えば、モーツアルトや、フォーレ、ヴェルディ、ベルリオーズ、ケルビーニ、ドボルザークなどなど、多くの名曲があります。また通常のレクイエムとは異なりますが、ブラームスの「ドイツレクイエム」やブリテンの「戦争レクイエム」などがあります。
また、近年ではデュリュフレのレクイエムが良く聴かれCDも多く発売されています。
 しかし、現代の作曲家であるジョン・ラターのレクイエムが、ここ数年の間に日本の合唱団の演奏会で良く演奏されるようになりました。私がこの曲を知ったのも、前に私が在籍していたアマチュアの合唱団の定期演奏会で聴き、すっかりこの曲の虜になってしまったのです。最近はレクイエムの他にも多くの彼の合唱曲が歌われているようです。
 ラターは、1945年生まれのイギリスの現代作曲家です。
現代の作曲家というと前衛的な曲をイメージするかもしれませんが、そうではなく、ラターの曲は心の中にすーっと入ってくるような、希望と明るさを感じる曲が多いと思います。作品としては合唱曲が多いようです。(子供のための合唱曲も多い)
今回紹介する彼のレクイエムは1985年に作曲されたものです。
また、このレクイエムはフォーレのレクイエムと作風が非常に似ています。
このレクイエムでは、フォーレと同じようにDies irae(怒りの日)が抜かれています。その代わりに、どちらもPie Jesuがソプラノ独唱として加えられています。
このレクイエムは、7楽章からなっていますが、2楽章と6楽章はラテン語ではなく英語で歌われるという、少し変わった構成になっています。英語の部分は聖書の詩篇のようです。
 まだ新しい曲のためか、あまり知られていない曲のためか、名盤(名演奏)の紹介といっても販売されているCDも少なく私は下記の輸入盤2枚のみしか持っていません。
 
■ステファン・クレオバリー指揮
ケンブリッジ・キングス・カレッジ合唱団 (EMI)

 
このCDは最初に購入したものです。
 
■ティモシー・ブラウン指揮
ケンブリッジ・クレア・カレッジ聖歌隊
このCDはナクソス・レーベルの廉価盤。日本語の帯にはラター自身がプロデュースし、交通事故で死亡した若い彼の息子に捧げられたCDとの説明が書いてありました。
 
 

 
どちらも、素晴らしく美しい演奏です。
 
1楽章Requiem aeternam
神秘的なティンパニーと少しだけ不気味的な不協和音で始まりますが、少し経つと明るいメロディーと変わり展開していきます。清々しさも感じられる曲でとても美しい曲です。
2楽章Out of the deep
チェロの演奏から始まる短調の悲しい曲です。この曲は英語です。
3楽章Pie Jesu
ソプラノ独唱ですがCDではボーイソプラノ独唱です。長調で本当に澄み切ったメロディーで合唱が続きます。とても癒される曲です。
4楽章Sanctus
とても明るいサンクトゥスです。
5楽章Agnus Dei
荘厳な曲で、何故か最初はラテン語で始まりますが、途中から英語になります。不協和音が目立ちますが、深い祈りを感じます。
6楽章The Load is my shepherd
 英語で歌われます。なんと美しいメロディーでしょう。私はこの楽章が最も好きです。たぶん、誰もがこの6楽章の、はじめのオーボエのメロディーを聴いたら、きっとこの曲の虜になるでしょう。
長調のオーボエの独奏にハープがアルペジオで絡み、美しいコーラスと共に曲が進みます。コーラスはユニゾンですが常にオーボエがオブリガード的に絡みハープが美しく奏でます。この楽章を一度、耳にしたら何度でも聴きたくなる。。。。。それほど私が感激した美しい楽章です。
7楽章Lux aeterna
1楽章同様、厳粛なティンパニーの音から始まります。ソプラノ独唱からコーラスに変わり、途中で転調して静かに、1楽章のRequiem aeternamの言葉とメロディーに戻り、終わりをむかえます。
 
この曲を聴いたらヴェルディの劇的なレクイエムは聴く気になれなくなりました。
ぜひ、機会があればラターを聴いてみてください。
 
【参考CD】
ラター自身が指揮をしている、クリスマス・キャロル24曲を収めたCDです。
 

 
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では、今日は、このへんで・・・・HIROちゃんでした。
 
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